皆様こんにちは、国際奉仕委員の松山宙央(マツヤマミチヒロ)と申します。私は先日「途上国の貧困問題と向き合う」をテーマにした報告会に参加し、フィリピンの貧困問題について学んできました。今回の報告会では主に現地のストリートチルドレンの現状と支援活動を通し感じたことを公演いただきました。私が参加した理由に今後国際奉仕委員で行う途上国支援をより良いものにするため、実際の生の声を聴いてみたいと思い参加させていただきました。今後途上国支援を行っていくうえで重要だと思ったことを少し共有させていただきたいと思います。
①一人一人にあったボランティア活動の重要性
→フィリピン国内では貧困層に対する支援活動が多く行われています。しかし、実際の支援活動は物質的な支援が多く、貧困問題を解決するとうい根本的な部分にアプローチができていません。それはつまりモノという餌を与え、その餌の取り方については教えていないため一時的な支援で終わってしまっているということです。重要なのは貧困に悩む彼らの根本的な原因を読み取り、何に困り何を求めているのか、そしてどうすれば貧困から脱却できる…のかまでを考えた総合的な支援活動が必要だということです。私は奉仕活動に対して物質・金銭の支援をすればそれが国際貢献となり自然と問題は解決すると考えいました。しかしその考えがいかに浅はかで本質を掴んでいないかを痛感しました。貧困に悩む人の数だけ支援の方法も異なりそれは多種多様です。今後の活動では、一時的に終わる支援ではなく、根本的な解決につなげる活動にしていきたいと思いました。
②教育の重要性
→フィリピンでは今現在150万のストリートチルドレンがいるといわれ、路上生活を余儀なくされています。この原因は彼らを保護する施設が全く足りておらず、文字を読む事はおろか計算もできない子供がほとんどです。そして何より驚いたのが、ストリートチルドレンの多くがSNSを利用しネット上で人と交流しているということです。ネット上では人と対等に会話ができ貧富の差を感じず交流できるため僅かなお金を使ってでも利用しているのです。しかし教育を受けていない彼らは、ネットの危険性を知らないため犯罪に巻き込まれ、物事の分別がつかないため不適切な発言や行動を取り問題となっています。この原因は親・学校の教育を受けていないため何が正しいのか判断する力が欠如しているのです。教育というのは自分の知能・才能を伸ばすものだけでなく、社会の危険因子から自分を守ることにも寄与していたのだと初めて気付かされました。
私は今回の報告会に参加させていただき、今なお多くの人々が苦しんでいる現状を学んだのと当時に、教育・その人にあった支援を提供することの重要性を学びました。そして彼らは私たちの支援を求めており、簗瀬(講演者)さんのように行動さえすればその現状は少しずつ良い方向へ進みます。今年の国際奉仕のテーマである「少しでも増やそう身近な国際貢献」をもとに、とにかく行動することで途上国の貧困問題に貢献していきたいと思いました。
また皆様の中で貧困問題について興味のある方、また何かしたいけど何をしたら分からない方がいらっしゃいましたら、是非京都西北ローターアクトクラブの例会に参加していただき国際貢献について話し合いましょう。