私は、信州長野県安曇野市の出身です。北アルプスの豊かな伏流水に恵まれ安曇野平で山葵の栽培を致しております。故郷の「自然に感謝」故郷の「水に感謝」の日々であります。
私は子供のころから、水の大切さを教えられました。水は私たち人間に「計りしれない恩恵」をもたらしますが、時として「底知れない脅威」をもたらします。この水の性質をかりて、人生の教訓としたものに「水五則」があります。作者は2014年NHK大河ドラマ軍師官兵衛「この男がいなかったら、秀吉の天下は無かった」と言われた、戦国武将黒田官兵衛、本名孝高、法号如水と伝えられております。
- みずから活動して、他を動かしめるは、水なり。
- 常におのれの、進路を求めてやまざるは、水なり。
- 障害に逢って、激しくその勢いを、百倍し得るは、水なり。
- みずから、清くして、他の汚濁を洗い、清濁あわせ、いるるは、水なり。
- 洋々として大海を満たし、発しては霧となり、雨雪と変じ、霰となる。凍てては玲瓏たる鏡となり、しかもその性を失わざるは、水なり。
中国の古典に「君は舟なり、庶人は水なり、水は即ち舟を載せ、水は即ち舟を覆す」とあります。水は舟を浮かべる働きをするが、同時に舟をひっくり返す力も持っている。「君」を為政者、企業経営者、ロータリアン。「庶人」を市民、社員、そして多くの善良な人々と、置き換えれば、そのまま私たちロータリアンの奉仕の指針となります。水の恩恵を肝に銘じ、人は謙虚に水から学びたいものです。
尚、本年度は、京都西北ロータリークラブの創立40周年の記念の年に当たります。会員全員の協力で創立40周年記念事業を円成しましょう。