景勝の地、京都嵐山に例会場を構え、長い歴史と伝統を誇る京都西北ロータリークラブの会長を本年度、浅学菲才の私が、仰せつかる事になり、果たしてその重責を無事に全う出来ますかどうか、その責任の重さをひしひしと感じております。
私が、京都西北ロータリークラブへの入会が許されましたのが“1989〜90”山中祥弘氏が会長年度でございました。初代会長の故 城鐵男先生をはじめ、チャーターメンバーの皆様方も随分とお若くて元気盛りの立派な方ばかりの中、毎週例会が緊張のあまり一時間の例会が二時間にも三時間にも 思えた事を懐かしく思いますと共に示唆に富んだ歴代の会長挨拶や卓話に感銘を受け、次週の例会を心待ちにする様になりました。しかし20数年間多くのクラブの諸先輩からいろいろと御指導を受けながら、ロータリアンとして少しも成長出来ていない自分を恥ずかしく思っております。
この度会長拝命はそんな私にロータリーをもっと勉強させてやろうと言う意味での神仏から与えられた恩寵的試練であると受けとめ、職務を果たすべく精一杯、頑張らねばと思っております。
本年度のRI会長、カルヤン・バネルジー氏のテーマは「心の中を見つめよう 博愛を広げるために」であります。
RI会長は、このテーマをロータリアン一人一人が実践し、自分の心の中を見つめ他人に奉仕したいという願望に火をともしましょうと呼び掛けられました。
そして、RI第2650地区 今西信裕ガバナーのテーマは「良き伝統を守り 新しいロータリーに挑戦しよう」と掲げられました。皆様もご存知のように2650地区は歴代のガバナーや諸先輩方の築いて来られた輝かしい歴史と伝統と実績があり、これを地区ロータリアン一人一人の努力により更に発展させて行くと共に、時代の変化に対応出来る様に、地区及び各クラブの長期計画の立案と未来へつながるクラブの活性化を目指すと発表され、各クラブで向こう三年間の活動計画の作成及び、地区への提出を要請されております。これを受け、我がクラブに於いても、名称は未定でありますが、長期ビジョン作成のための委員会を立ち上げるつもりでおります。
しかし、身口意一致しての奉仕と言っても、言うは易(ヤス)く行うも易(ヤス)し 心(ココロ) 事(ヅカイ) 極(キワ)めて難(カタ)しでありましてその実行は、大変むずかしいことであります。自分の好きな事、自分にとって利益になる事には、一生懸命に頑張りますが、他人のために喜んで犠牲を払うということには、おざなりになるのが人間本来の姿なのかもしれません。「最もよく奉仕するもの最もよく報われる」のロータリー標語と因果律は良いも悪いも自分持ちである事を信じ、自分自身を鞭うつつもりで今年度のテーマを「明るく 楽しく 前向きに」とさせて頂きました。紳士や淑女に一朝一夕になれるものではありませんが、明るく楽しく喜んで、ロータリーを生涯学習、いや累代教育であると受けとめ、皆様方と共々に一歩一歩前進出来る事を願っております。
どうか京都西北ロータリークラブ会員皆様、ご指導ご協力の程よろしくお願い申し上げます。